狼女と新撰組〜前編〜


全てを話した頃

みんなは黙っていた。

私は続けた。

「けど、私が狼だろうが薩摩藩士だろうが私を普通に接してくれた。みんななら信じても大丈夫。そう思うようになったの。」

新「桜華…」

「みんなに恩を返したい。だから…ここにずっといては駄目…ですか?」

みんなはより黙った。

もしかし駄目だったかな…

近「駄目じゃない。桜華君は新撰組隊士だ。仲間だ。ここにいる理由なんてない。」

山「⁉︎」

歳「ああ。そうだ。近藤さんの言うとおりだ。何があっても仲間であることにかわりねぇよ。いてもいいとかいない方がいいとか思うな。だろ、…山南さん。」

山「っ!…土方君も桜華君も流石ですね。」

山南さんは何か吹っ切れたように力なく微笑んだ。