狼女と新撰組〜前編〜

「うん。知ってる。」

稔「桜華ちゃん…」

「もう、私のこと好きじゃないってことも。だから、今日で最後にするためにけじめつけにきた。」

稔「…わかった。あいつは近く河原にいる。」

「吉田さんも行くのよ?」

稔「なんで?」

「いいからいいから。」

私は吉田さんの手を引いた。

「二階から飛び降りるけどいい?」

稔「本当しょうがないね。よっと。」

吉田さんは私を横に抱きかかえた。

「じっ自分で飛び降りれますから!」

稔「いいの。桜華ちゃん女の子でしょ?怪我でもしたらだめ。」