狼女と新撰組〜前編〜

「もちろんみんなのところへ。」

山「どうしてもですか?」

「はい。けじめつけないといけないんです。」

山「そうですか。では、行きなさい。」

「え?」

山「早く行かないと手遅れになりますよ。」

山南さんの言葉に感謝した。

「山南さん、ありがとうございます。」

私はお辞儀をした。

山「そうやって笑えばいいではないですか。」

笑う?

山「ええ。笑ってましたよ。」

「笑ってもいいのですか?」

山「当たり前です。たとえ狼だろうがそんなの関係ないのです。笑うことは生きるのに当たり前です。」

これ忘れ物です。

そう言って渡されたものは新撰組の羽織り

山「仲間なんですから。ここにいるのも当たり前なのです。」

「そうですね。ふふふ。山南さんもここにいることは当たり前なのですよ?これはお守りです。」

私はそれだけ言うと屯所に結界を張った

山「それは...」

「結界です。これでここは大丈夫です。私少しは結界張れるんです。勿論人間にも効きます。ではいってきます」

私は屯所を出た。