冬「それにしてもおかしいですね。」

こちらにまた来る冬月。

「来るな!」

ブチッ

冬月は私の首輪...晋からもらった紐を引きちぎられた。

「...晋からもらった紐が。返せっ!」

冬「おや。これは狼の力を下げる紐ですね。」

総「おおかみ?」

一「その紐がどうかしたのか?」

冬「この紐は狼の力を下げる、いわゆるお守りみたいなものです。人と関わる時は欠かせないものらしいです。」

一「それが桜とどういう関係があるんだ?」

冬「桜?さっきから紅華とかなんですか?」

冬月は聞いた。

総「やっぱり本当のことだったんですね。」

一「何のことだ?」

冬「ああ。桜とはこいつのことでしたか。」

と私を蹴る冬月。

「ぐっ。」