私の話が終わると兄上に抱きしめられた。

左「桜花はちゃんとした人間だ。」

「ううん。私は狼であり化け物なんだから。」

多「でも心は人間でしょ?」

「私が怖くないの?」

守「娘が怖くなんかあるもんか。」

そう言っておばさん、おじさんは抱きしめてくれた。

「本当に?」

左「当たり前だろ?」

その言葉が嬉しくてたまらなかった。

どんどん涙が溢れていくのが分かる。

「うっ....ふぇ。...う...うわぁぁん。」

私は泣いた。