私は沖田さんの部屋を飛び出て庭にいる。 「人間なんて...滅んでしまえばいいのに。私達一族みたいに....滅んでしまえ。」 サァッ 風がふいた。 風に乗って桜の匂いがした。 あたりを匂ってみたら庭に大きな桜の木が生えてあった。 「こんなところにも桜の木があったのね。久振りに歌おうかしら。」 私は桜の木に乗って歌った。 昔歌ったあの歌を...。