だって晋はそんなこと言わない。

ねぇ。

晋行かないで。

助けてよ。

もうこんなの嫌だ。

助けて....。




私の願いは晋には届いてない。

晋はさっさと踵を返して私に背を向けて何処かに行く。

「晋ーー!」

バタン

行っちゃった。

「晋っ。うっ。ふぇ...」

バシン

男「化け物、泣いてやがる。」

ガハハと聞こえる。

私の大嫌いな笑い声。

ここでもそうなの?

長州も幕府も私の存在が化け物なの?

そうだ。

長州も幕府も人間。