「あっ、いえ!!


すみません、手が滑りました、あはははー……お騒がせしてスミマセン………」








あたしは同僚たちに作り笑いを向け、なんでもないと手を振った。






ーーーそう。





今は、少し早めの忘年会の最中なのだ。







そして、たまたまあたしの前の席が空いていて、遅れてやって来てそこに座ったのが………。






いちおう二週間前からあたしとオツキアイをしている、同期の蓮見。






でも………蓮見は、世間でいう『彼氏』とはずいぶん違っている。