ぎゅっと、お姫様だっこのまま抱かれる。 …暖かい。 死ななくてよかったって本当に思った。 「…ついてきてくれる?」 不安げに聞いてきた。 かすれた声に胸が高鳴りつつ、頬の筋肉が上がる。 …笑ってるんだ。 「ついてきます」 だって私の体は、もうあなたのものですから―― 完全に夜になった空の下。 ちゅ、とリップ音を響かせて、唇が重なった。 【完】