涎が出るほど抱き締めて



ナゴーブ?聞いたことない。


「ナゴーブはね、屍食鬼の役所だよ」

「役所?」

「半永久的に生きるんだ、屍食鬼は。
だから、その社会的地位を保証してくれるとこ。

新しい職や、新しい戸籍とかね。朽木も本名じゃないよ。夜臣は本名だけどね

へまを犯して人間に存在がばれた時の揉み消しもしてくれる」

「強大…」

「だろ?」


いや、あなたを褒めてるわけじゃないんだけど。

「ナゴーブって、なんの言葉?」

「屍食鬼って世界中にいるんだけど、クトゥルー神話…だったけか…ではナゴーブっていうのがリーダーって事になってるの」

「なんであやふやなの?」

彼の口調は、知らないものを語る口調だ。

自分のことなんだから、それぐらい自信をもって話せば良いのに。