太陽の光がナイフの様に鋭く私を刺した。 眩しい。 太陽の光が目覚ましに効くなんて話を篠上(しのがみ)先輩から聞いたから、カーテン開けて寝てみたら、太陽が嫌いになりそうな位に眩しい。 私は左のほほを触った。 10年前に付けたかすり傷はとっくのとうに無くなっている。 でも10年前に檜垣(ひがき)先生に告白したのは今でも覚えている。 さっきまで見ていた夢の内容までもが10年前のあの日の事だった。 19歳になった今でも、私は先生が大好きだ。