月光の下





「っ……」



震えて、声が出ない。
振り払う事すらできない。



中年男は私を連れてスタスタ歩いていく。




道行く人は誰も助けようとはしてくれない。


誰1人として、私を気にかけてない。





しばらく歩いてたどり着いたのは、1件のラブホテル。


まさか……。





「おじさん、お金いーっぱい持ってるよ。いくらでヤらせてくれる?」



やっぱり……!?
この人、私を犯す気なんだ。






「嫌っ……!!」



身の危険を感じて抵抗した。


けど効果はなく、腕をグイグイ引いてそのまま中へ入ろうとする。