月光の下






気がつけば、日は沈み賑やかなネオン街に来てた。


つまりは夜の街。



ホストにキャバクラ。
ラブホテルなど、夜のお店がズラッと並ぶ。




フラフラ歩いてるうちに、とんだ場所に来てしまった。



「帰ろう……」



慌てて来た道を引き返そうとした。


そしたら後ろからガシっと肩を掴まれた。





「お譲ちゃ~ん、こんな所でどうした~?」


「っ……」




声をかけてきたのは、中年男。
お酒の匂いがする。
まだそんな遅い時間なのに、もう酔ってるの?





酒の匂いを漂わす中年男は馴れ馴れしく私の肩を抱いて、そのまま歩き出した。