月光の下






「変な女だ……」




一宮さんは小さく笑った。



気のせいかもだが、
私にはそんな風に見えた。





一宮さんは包丁を振り上げ、変態男を刺した。


背中に深く刺さった包丁。



抜く時、血のグチョっという音がした。






「……死んだの?」


「当たり前だ。もう呼吸をしてない。始末は完了した」


「すごい……」




あっという間に始末した。
かなり手馴れてる。
さすが……殺し屋。





私は生まれて初めて、人が殺される瞬間を目の前で見た。