月光の下






嘘みたい……。
また、会えた。




「ったく……夜にウロウロするな。女のくせに」


「いいじゃないですか……。家にいるの、嫌なんです」


「ふーん……」




興味なさそうに呟いた一宮さんは「行け」と呟いた。





「え……」


「仕事の邪魔。消えろ」


「お仕事……?」


「わからない?これから仕事すんの。こいつを殺すのが今日の仕事」




この、変態男を?
私はうずくまってる男を見下ろした。





「これからとどめなんだよ。だから消え失せろ」


「……いいですよ。私に構わず続けてください」


「何言ってんだよ。人が死ぬ瞬間、見る気か?」


「別に平気ですから。死ぬ瞬間なんか……怖くない」





兎角、
私は可愛気のない女だ。