そしたら後ろの足音も歩く音から、走る音に変わった。
どんどん近づいてくる。
私に迫ってくる……。
「っ……!!」
後ろから急に片手で口を塞がれた。
もう片方の手はお腹にしっかり回されて、捕まった。
「大人しくしろよ。お嬢ちゃん」
「っ……」
聞き覚えのない男の声。
ゾクッと鳥肌が立って、ブルブルと震え始めた。
あぁ……思い出した。
最近この辺、変質者が出るって。
じゃあ、この男が……。
「こんな時間に出歩くなんて……よっぽど遊びたいのかなぁ」
男の生暖かい吐息が耳にぶつかった。
気持ち悪い。
メニュー