夜道をフラフラ徘徊した。 家に戻る気にはなれなかった。 伯父に襲われそうになったと、言っても誰も真面目に聞いてくれない。 私の話は誰にも聞いてもらえない。 「一宮さん……」 静かな夜道で、彼の名前を呟いた。 一宮さんは今頃、お仕事の真っ最中だろうか? もしそうなら、会える? またあの日みたいに、会えるかな? 馬鹿みたいな期待を抱きながら歩いた。