月光の下





あ……そういえば。




「あのっ……」


「……何?」


「名前、何ていうんですか?」




今度来たら絶対に名前を聞こうって決めてた。

彼の名前を……知りたい。







「一宮玲緒(いちみやれお)」


「……一宮さん」


「年齢は25……」



私より7歳年上。







「……あんたは?」


「愛川奈柚です」


「あっそ」


「年齢は……18」




名前を知っただけ。


たったそれだけで、嬉しい気持ちになった。