月光の下





少しして彼は戻ってきた。




「ほら……」

と、ややぶっきらぼうに私の前にビニール袋に入ったメロンパンを差し出した。




「……あの」


「ピーピー泣かれたら困る。これ食べろ」



いいのかな……と思いつつ受け取ると、まだ温かかった。





「いいんですか……?これって、商品ですよね……?」


「少しくらい平気だよ。泣かれるよりはマシ」



そう言って彼は壁にもたれかかりながら、メロンパンをかじり始めた。





私も彼と同じようにメロンパンを一口パクリ。



「……美味しい」