静かにその場を離れて、2階へと続く階段を上がった。 部屋に入ろうとしたら、隣の母の部屋のドアが開いた。 「……あ、あんた」 母が部屋から出てきた。 実に間が悪い。 「いつ……帰ってたの?」 きっとまた昼間頃帰ってきたんでしょ? 「……関係ないでしょ。うるさいなぁ」 あぁ、不機嫌そう。 「夜中ずーっと起きてたんだから、眠いんだよ。口答えすんな」 夜遊びしてたからでしょ? 起きてたのは自分の意思でしょ? 私に八つ当たりしないでよ……。 久々に顔を合わせたっていうのに。