お店を出て、ある事に気づいた。




「あ……名前」



彼の名前を聞いてない……。






ま、いいか。
どうせ近所だもん。



いつでも来れる。





後ろを振り向いて、お店を見ながら思った。




「また来よう……」


と、秘かに思った事を小さく呟いた。