私はペコッと頭を下げた。



「あの……失礼します」


「さっさと帰れよ」




面倒くさそうに、冷たく言われた。


けど……。






「また、来ますね……」



それだけ言って走ってロッカールームを出てお店を出た。


彼の返事はあえて聞かなかった。



どうせ「来るな」とか言われそうだもん。





パン屋を出て、何故か私の胸は躍っていた。





殺し屋、か……。
不謹慎だけど、この危険な出会いにワクワクしてる自分がいた。