「殺さなかったのは、私が騒がなかったからですか……?」 あの時、殺されてもおかしくなかった。 口封じされてもいい立場のはず。 「ま、そういう事だ。騒がなかったし、あんた口堅そうだし」 口が堅い、というか。 あまりしゃべる方ではない。 しゃべる相手自体もいないし。 「それに、ターゲット以外はあまり手にかけたくない。使命された相手だけを速やかに処分する。これが俺の手口だけど」 薄々はわかってるけど……。 この人って確実に……。 「あなたは……ヤバイ人、ですよね……?」