月光の下





彼は一瞬驚いたように目を大きく見開いた。


そしてすぐ、鼻で笑った。




「あんた、まだ子供だろ?」


「……18です」




どうやら私の顔は少し幼く見えてしまうらしい。






「今時の女子高生にしてはえらい冷めてるな。普通騒ぐだろ?あんな場面見たら」


「……そうですね」




キャーって。
悲鳴を上げて逃げるのが普通。




確かに少し怖さはあったけど。
悲鳴なんか、不思議と出てこなかった。






「もしあんたがあの時騒いでたら、殺してたな。確実に」



獲物を射るような眼差しに、ドキッとしつつも少しゾクッとした。