「わかった。じゃあ目を閉じてな」




言われた通り目を閉じた。
未練もなく、怖くないはずなのに……。



微かに体が震えてた?



怖いの?
馬鹿ね。
怖がる必要性はないはずなのに。







「わっ……」



いきなり体が砂浜に押し倒された。


ビックリして目を開けたら、すぐ前には一宮さんのアップが。





「あ、悪い。この方がいいかなって」


「そ、そうですか……」


「安心しな。苦しまねーから。一瞬で逝けるよ」


「はい」