月光の下







いつの間にか太陽が顔を出した。


辺りが明るくなった。




朝が来る。






「本当に、いいか……?」



一宮さんが私に最終確認をする。

手には包丁が握られてる。



見えないように後ろに隠してるけど。






「何度も確認しないでください。本当に、いいんです……」



未練はない。
これ以上、この世界に存在したいとは思わない。



彼になら、殺されていい。