いつの間にか太陽が顔を出した。 辺りが明るくなった。 朝が来る。 「本当に、いいか……?」 一宮さんが私に最終確認をする。 手には包丁が握られてる。 見えないように後ろに隠してるけど。 「何度も確認しないでください。本当に、いいんです……」 未練はない。 これ以上、この世界に存在したいとは思わない。 彼になら、殺されていい。