月光の下






やっぱ、好きだな。
彼の小さく笑った顔。





「最後の最後に、あんたに会えてよかったかも……」


「えっ……」




いきなりロマンチックな事を言われて、戸惑う。


それって良い意味で捉えていいのかな?





「つーか度胸あるな。俺が殺し屋ってわかってても平気で近寄ってくるんだから。ヘラヘラと呑気に笑って」



だって、それは……。






「一宮さんは殺し屋だけど、怖くないからです」



怖くない。
とても綺麗な目をしてる人だ。