やっぱ、好きだな。 彼の小さく笑った顔。 「最後の最後に、あんたに会えてよかったかも……」 「えっ……」 いきなりロマンチックな事を言われて、戸惑う。 それって良い意味で捉えていいのかな? 「つーか度胸あるな。俺が殺し屋ってわかってても平気で近寄ってくるんだから。ヘラヘラと呑気に笑って」 だって、それは……。 「一宮さんは殺し屋だけど、怖くないからです」 怖くない。 とても綺麗な目をしてる人だ。