「だから、晴々した気持ちのまま死にたいです……」 一宮さんは「はぁ」とため息をついた。 「そんなに死にたいわけ?」 「はい……」 「まだ若いのに、いいのか?」 「年寄りみたいな言い方ですね。はい。迷いはないです……」 このまま生きてても、 明るい未来なんて見えない。 やりたい事もない。 必要ともされてない。 この世界に存在する意味はない。 「だったら……」 彼の手が、私の肩にゆっくり回された。