月光の下







「だから、晴々した気持ちのまま死にたいです……」




一宮さんは「はぁ」とため息をついた。





「そんなに死にたいわけ?」


「はい……」


「まだ若いのに、いいのか?」


「年寄りみたいな言い方ですね。はい。迷いはないです……」





このまま生きてても、
明るい未来なんて見えない。



やりたい事もない。
必要ともされてない。
この世界に存在する意味はない。






「だったら……」




彼の手が、私の肩にゆっくり回された。