寝間着から服に着替えて。 コッソリ家を出た。 外は少し冷える。 静寂の夜道を、コツコツ小さな足音を立てながら歩いた。 空を見上げれば、月が綺麗に優しく照らしてる。 昼間はうるさい世間。 だが今は静かで、時間が止まったよう。 不思議な気分に浸りながら歩き進め、空き家となった古い家の前を通った。