月光の下





期待なんかしたらダメ。

だって私は……。




「ねぇ、一宮さん……」


「何だよ」


「私の事、いつ殺してくれるんですか……?」




私はもうすぐ死ぬんだよ?


彼になら殺されてもいい。





「本気で言ってんの?しつこい奴だな……」


「今すぐにでも殺してくださいよ」




殺し屋でしょう?
だったら情けは無用のはず。






「私の命が、さっきのお仕事の報酬なんですよ?報酬はきっちり受け取るってのが、ビジネスでしょ?」



そう言って隣に座る彼の肩に軽くもたれかかった。