月光の下







「……もう、潮時かなって思うんだよ」


「え……」


潮時?
何それ……。



「殺し屋のお仕事、辞めちゃうんですか?」



こんな仕事、当然辞めるべきだ。





だけど彼が今口にした潮時は、殺し屋を辞めるという意味ではなさそうだと何となく悟った。







「こんな仕事、一生続けられるわけない。どうせそのうち警察に捕まるのがオチだな」



自分の事を話してるのに、彼は他人事のように言った。





「だからもう、捕まっていいかもしれないな……」


「何で……そんな事を……」



もし捕まったら……。






「逮捕されたら、もう命はないんですよ?死刑に、なっちゃうんですよ……?」