「えっ……」 「……ヤバイな」 恐らく今、彼の顔が強張った。 このサイレンの音は、警察? どうして? 「パトカーのサイレンだ。多分、近所の人間が通報したんだろ。お前の母親の悲鳴が隣に聞こえたんだな……」 彼は落ち着いてる。 何で冷静なの? 警察は、あなたにとっては敵でしょう? 「一宮さんっ……」 私は彼の手を握った。 「早く、ここから逃げましょう!!」 とんでもない事を口走った。