「本気で死にたいわけ?未練とか、ないのか?」 ……未練。 やり残した事は特には……。 あぁ、でもある。 未練が。 ううん、後悔。 大きな、後悔。 「死んだら……もう、そばには……いられない……」 恥ずかしくて、 最後の方はボソボソ声になった。 それでも私の声は、彼の耳にしっかり届いたようで。 「随分と、馬鹿な未練だな」 頭を彼に撫でられた。 ついさっき、殺人を犯した人の手なのに。 ちっとも怖いとか感じなかった。