月光の下






最後のターゲットは私の母親。


でもあなたが私を愛してくれた事は、一度もなかった。





「一宮さん、ここはお任せします。私は着替えてきますね」


「わかった」


「隣の部屋にいるので、終わったら教えてください」




私は自分の部屋に入って、さっさと血で汚れた制服を脱いだ。


脱いだ制服はゴミ箱に押し込んだ。




もう、必要ないから。






少しして隣の部屋から悲鳴が聞こえてきた。


母の悲鳴だ。
ご近所さんに聞こえないかな?




しばらくして遠慮がちに部屋のドアがノックされた。


既に着替えを済ませてる私は「どうぞ」と言った。