月光の下







1階からの会話が聞こえなくなった。


2人とも寝たみたい。




私は布団を出て、1階へ。
足音を立てないようにそーっと。





1階の茶の間のすぐ横にある狭い台所に行って冷蔵庫を物色。



祖母と2人で重苦しい空気の中だと箸が進まない。




夕飯もろくに食べられず、
こうしてみんなが寝静まった夜中にコッソリ冷蔵庫を物色するのが最近の日課。






「ふぅ……」



お茶を飲んだら安堵のため息が。




みんなが寝た真夜中が1日で1番落ち着く。