月光の下





振り上げた包丁は、勢いよく振り下ろされ、伯父のお腹辺りに命中。


しかもかなり深く。




当然ながら伯父は目を覚まし、あまりの痛さに顔を歪め声を上げようとしたが。



「声出すな。おっさん。おい、ガムテープはあるか?」


「はい、あります」




棚の引き出しからガムテープを出して、丁度いい長さに切って彼に渡した。


彼は素早くそれで伯父の口を塞いだ。




「んっ……んー!!」


みっともない声を上げる伯父を見て、いい気味だと思った。





「悪いけどおっさん、あんたは苦しんで死ぬ事になる。楽には死なせないよ」


包丁が伯父のお腹から抜かれた。



真っ赤な血がベッタリ、包丁に付着していた。