「よし、そろそろ……決行するか」 彼はそう言って立ち上がった。 もう夜中? 「もう……そんな時間なんですか?」 「あぁ。もう夜中だ」 そんなに時間が経ってたんだ。 彼と話をしてるうちに、あっという間に時間は経過してた。 真夜中。 決行する時がきた。 「一宮さん……」 「何?」 「私も、一緒に行っていいですか……?」 「……あぁ、いいよ」 人生最後の反抗。 家族の末路は、しっかり見守らせてもらう。