月光の下








パンを食べ終わって、一宮さんがその場に寝転がったので、私も隣に寝転がった。



仰向けで寝転がる彼をジーッと見つめた。






綺麗な顔だ、と改めて思った。





「……何?」



視線に気づかれたようで、彼は私の方を見た。







「え、えっと……あの」


「何?」


「一宮さんって、家族とかいないんですか……?」


「え……」




咄嗟に出た言葉だったが、“しまった”と即座に思った。





触れたらいけない部分に触れたような、そんな気がしたから。