それからは、特に何事もないまま時間は過ぎてお仕事が終わる時間になった。
「仕事は真夜中にする。とりあえずうちでご飯にするぞ。店長から売れ残りのパンをたくさんもらった」
「はい」
暗くなった道を2人並んで歩いた。
私、死んでもいいやって思ってたけど。
こんな時間がいつまでも続いてほしい、と思った。
彼の自宅に着いて、店長さんからもらったパンを2人で食べた。
「一宮さん、ここに1人で暮らしてるんですか……?」
「当たり前だ」
古いアパートの一室。
おまけに部屋は殺風景。
家具がほとんどなくて、生活感があまりない。
「昼はバイトあるし、夜は殺しの仕事。ここには寝る時しか用はない」
私は「そうですか」と言って、黙々とパンを頬張った。

