月光の下








「何でうちに生まれてきたのよ。他の家で生まれときゃよかったのに。ったく子供なんて金がかかるだけでメリットなんかちっともない」




祖母の口から飛び出すのは、私の心を壊す言葉ばかり。


容赦ない言葉の暴力。





「チッ……」



そんな祖母に、一宮さんは舌打ちをした。


そしてさっきとは打って変わって怒ったような声で……。








「おい、さっさと帰れよ、ババア。さっきから鬱陶しいんだよ。二度と来るな」


と、冷たく言い放った。




その言葉に祖母は押し黙って、何も買わないまま帰って行った。






「おい、大丈夫か?」


「はい……。何とか」


「あのババア、いかにも腐った感じの奴だな。言葉の加減ってもんを知らない」




やや乱暴な言い方だったが、少し胸がスッとした。