月光の下




勇気が欲しい。
逆らう勇気が。






「何であんな可愛くないかなぁ……」


「もうあんな子の面倒は見たくない。どうにかならんか?」


「でも…厄介な事になっても困るし」




夜。
2階の自分の部屋に布団を敷いて、布団の中で寝返りを打ってると1階から祖父母の声が。




真夜中。
遅くに帰ってきた祖父に、祖母はよく私の悪口を漏らす。




その声は2階に筒抜け。
古い家だから。





もう慣れたから、こんな会話聞いてもちっとも悲しいとか思わない。