月光の下







「あんたこんなトコで学校サボってるの!?サボりなんてしたらダメでしょ!!」



怒りの形相で、祖母はズカズカとこっちに歩いたきた。


私は一宮さんの服の裾をギュッと握り締めた。





「奈柚、まさか……こいつ」



察してくれたような彼の問いに私はコクッと頷いた。






「ふーん……。なるほどなぁ」



一瞬だけ、彼は不敵に笑った。


かと思ったらすぐ無表情に戻った。







「お客様、用がないのでしたらすぐにお帰りください」


と、事務的に言った。





「全く恥ずかしい……。孫が遊び人なんて近所の人に知られたら外歩けないじゃない。いっその事あんたなんか生まれなきゃよかったのに」



祖母の耳には、彼の言葉は届いてない。