月光の下








一宮さんは特に驚きもしなかった。
ただ無表情で「ふーん」と言った。





「引き受けてくれないんですか……?」


「いや。引き受ける。ただ……」



彼が何を言いたいのか、わかる。

報酬の事でしょ?









「私には、お金がないんです……。だから報酬は、私の命にしてください」




私の言葉に一宮さんは驚いた表情をした。







「あいつらを殺した後、私の事も殺してください」



これが
私の、最後の願い。