自分の部屋のドアの前で立ち止まり、振り返って祖母を軽く睨んだ。 「……何?その目。あんたって目つき悪いよな。本当にムカつく」 「……」 「文句あるならもう何もせんよ?」 何も? 元々、何もしてくれないくせにっ……。 反抗したい。 言い返したい。 けど、 結局は何もできない。 小心者だから。