月光の下





自分の部屋のドアの前で立ち止まり、振り返って祖母を軽く睨んだ。




「……何?その目。あんたって目つき悪いよな。本当にムカつく」


「……」


「文句あるならもう何もせんよ?」




何も?


元々、何もしてくれないくせにっ……。





反抗したい。


言い返したい。




けど、
結局は何もできない。



小心者だから。