月光の下






泣きながら、走って走って、必死に走って家から離れた。




もう嫌だ。
何もかも、ウンザリ。





壊れればいい。
消えればいい。


この世界の何もかもが、壊れてしまえばいいのに。














「はぁ……はぁ……」



走ってたどり着いた先は、一宮さんが働くお店。



お店のドアには「準備中」の札がぶら下げてあったが、お構いなしに中に入った。