「助けてっ……助けてっ!!お母さんっ……!!」 咄嗟に助けを求めた。 久々に“お母さん”という言葉を口にした。 「……何だよ、お前かよ。邪魔すんな。今、いい所なんだから」 「ふーん……」 母は軽蔑するような目で私を見た。 「丁度よかったじゃない。役立たずなんだから、兄さんの性欲を満たすくらいはしてやりなさい」 ……え。 その言葉に私は耳を疑った。 母は私を助ける事なく、さっさと自分の部屋へ。