「仕事はいつも真夜中にやるから、あんま睡眠時間ないんだよ」


「殺し屋って、大変ですね」




こういう会話を平然としてる私達って多分傍から見れば異常。






でも出会ったばかりの頃に比べたら、一宮さんはだいぶ心を開いてくれた気がする。




「つーか奈柚はまた遊びに来ただけ?」


「いえ。今日は食パンを……」


「へー。珍しく今日は買い物してくれるんだ」




奈柚、と名前を呼んでくれるのは彼だけ。



笑った顔も最近は見せてくれる事が多々ある。





本当に不思議。
一宮さんといると、安心するだけじゃなくてドキドキもする。