「こんな時間までどこ行ってたのっ!?」
私を見るなり怒鳴った。
心配してるの……?
「もうっ。結局あんたも、あの娘と同じで遊び人なのね」
は?
ちょっと、何言ってんの……?
「こんな時間まで出歩かないでよ。孫が遊び人だと思われたら恥ずかしいじゃない」
あぁ、なんだ。
心配したんじゃないのか。
私を怒ったのは、結局自分のため。
そりゃあそうか……。
この人が、私を心配するわけない。
「あ、コラ!!話はまだ終わってないのよ……!!」
ネチネチした説教に嫌気がして、慌ててトイレに駆け込んでカギを閉めた。
「ちょっと!!開けなさい!!ここを開けろっ!?」
しばらくの間、祖母はドアを乱暴にノックし続けた。
私は耳を塞いで、目をつぶった。

