桜の花びらは美しく、儚く、散っていく。

「………蓮斗?」

「んー??」

蓮斗は私の手を離すと、こちらを向く。

「どこ行くの…?」

「屋上ー!」

ってことは、みんなに会わなきゃいけないじゃん。


…………会いたくないわけじゃない。

でも、私が幸せになることは許されないから。


タタッ

蓮斗が前を向いた瞬間、屋上と反対方向に走った。

「咲良ちゃん!?」

蓮斗の声が聞こえた。

けど、私は走り続ける。