逢瀬朔夜の引き込むような黒目に私が映る。

「!!………ちっ、」

え、今舌打ちされた!?

もう1度彼の表情に目をやると、耳元が赤いような気がする。

太陽のせい……?

不思議に思って首を傾げると、

「…………………倉庫行くぞ。」

命令口調で言われた。

…説明は……?

「ほら、咲良ちゃんも行くよ?」

聖也に手を引かれて、私達は屋上を後にした。